収蔵資料について

シルク博物館では、1959年(昭和34年)の開館以来、
幅広い分野にわたってシルク製品と
その関連資料を収集保存し、
さまざまな角度からその公開に努めてきました。
現在(2019年7月末)の収蔵資料点数はおよそ6600点。
当館のコレクションから主な収蔵品をご紹介します。

染織品

シルク博物館の収蔵品の大部分を占めるのが、絹を用いた染織品です。なかでも、開館当初から収集してきた江戸時代の小袖は、今日では収集することが困難な貴重なコレクションとなっています。また、重要無形文化財保持者を含む優れた染織作家の作品や、明治から昭和初期の服飾品や工芸品、さらに世界の民族衣装など、さまざまな絹の染織品を収蔵しています。

蚕織錦絵

蚕織錦絵(さんしょくにしきえ)とは、養蚕や製糸・機織りを主題とした浮世絵で、江戸後期から明治20年代にかけて盛んに製作されました。当館では、およそ200種の蚕織錦絵を所蔵しています。

横浜と絹の歴史

1859年(安政6年)、横浜が開港すると生糸は重要な輸出品となり、蚕糸業は日本の近代化に大きく貢献しました。
シルク博物館では、横浜とシルクの歴史を今に伝える資料の収集にも努めています。

養蚕書

日本の養蚕は弥生時代中期に始まったとされますが、技術が発展したのは江戸時代からです。幕府の奨励により、多くの養蚕書が出版され、蚕糸業が広まりました。当館では、こうした貴重な資料を通じて、日本の養蚕技術の歩みをご紹介しています。

オンライン収蔵品ミュージアム現在構築中

資料の特別利用

シルク博物館は、1959(昭和34)年の開館以来、収集・保管してきた収蔵品や資料を、研究者を中心に広く利用していただくために特別利用制度を設けています。
この制度をご利用される場合には特別利用申込手続きにより当館の承認を受けてください。また、過去に特別利用の承認を受けて使用した画像等を他の印刷物や他の番組などで再び利用(転載)する場合には、改めて当館の承認を受けてください。

熟覧・撮影・模写・図版利用等について

熟覧・撮影・模写・図版利用(論文や書籍・雑誌・新聞への掲載、テレビ番組その他の映像作りやWebページ等に使用する場合)など、目的にあわせた利用区分がありますので、お申込みの際にご指定ください。また、利用には料金も発生しますので、お申込み前に必ずお問い合わせください。
なお、ご利用者並びにその目的によっては減免制度の適用を受けることができます。

利用条件等

特別利用の承認を受けるには、利用条件を満たしている必要があります。

・利用目的が「学術研究、教育活動又は地域の文化や歴史の普及といった公共のため」であること。なお、熟覧については、学術研究目的の場合に限ります。
・承諾書に記載された「利用目的」及び「利用方法」の範囲で利用してください。万一、記載された「利用目的」及び「利用方法」以外で利用される場合には、改めて申込をしてください。
・特別利用に要する一切の経費はご利用者にご負担していただきます。
・写真撮影はご利用者が持参した写真機・機材で自ら撮影していただきます。
・展示若しくは刊行物に掲載される場合には、当該資料が「シルク博物館所蔵」である旨を明示してください。
・刊行物・番組等を作成した場合には、成果物として1部(番組等の場合は、当該番組を録画したDVDなど1枚)を当館に提出してください。

※ご提出いただいた図書等の成果物は、当館の蔵書として活用させていただくことがありますので、ご了承ください。

申込み手続き

①お問い合わせ

事前に必ず電話にてお問い合わせいただくとともに、特別利用可能な資料であることをご確認の上、ご利用日の仮予約をお願いします。

③必要事項の記入

以下の必要事項を記入の上、利用される日の7日前までに(必着)郵送にてご提出ください。
※封筒に「特別利用申込書在中」と明記してください。
※申込書と一緒に承諾書の返信用封筒(長形3号、宛先記入、84円切手貼付)を同封してください。

③お支払い

「要領第8号様式 特別利用承諾書」及び請求書がお手元に届きましたらば、指定期限までに利用料金をお支払いください。
※利用日当日は、必ず「承諾書」及び利用料金の領収書又は振込依頼書(控え)をご持参ください。

利用料金について

料金
熟覧料 5,000 円 / 1点
図版利用料 5,000 円 / 1点
模写料 5,000 円 / 1点
複製料 10,000 円 / 1点

なお、写真撮影又は模写についてご利用された後に図版利用をされる場合には、当該資料分の写真撮影料又は模写料は徴収いたしません。図版利用料のみでご利用いただけます。

お問い合せ先

シルク博物館 学芸課 特別利用担当
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町1番地 シルクセンター2階
電話:045-641-0841㈹ FAX:045-671-0727

図書利用

シルク博物館では、蚕糸業、蚕の科学、生糸貿易、染織、服飾などに関する図書を所蔵しています。 その一部は常時、館内の学習コーナーに配架しており(以下「開架図書」という)、どなたでもご利用になれますが、ほとんどの蔵書は書庫に入っています。
この学習コーナー以外の図書(以下「閉架図書」という)の閲覧・複写を希望される方は、必ず事前にシルク博物館までお電話にてお申し込みください。

閲覧について

・閲覧には入館料が必要です。
・一度に閲覧できる冊数は5冊までです。
・閲覧は館内に限ります。館外貸出しは行っていません。
・資料の複写は、原則としてできません。ただし、資料の複写が必要な場合は、事前にシルク博物館までお電話にてお申し付けください。

ご利用される方へのお願い

・資料は大切に扱ってください。
・博物館内のため、飲食はできません。
・かばん類(袋物)はロッカーに預けてください。ロッカーは使用時に100円必要ですが、使用後に戻ります。
・筆記用具は鉛筆またはシャープペンシルを使用してください。
・携帯電話・スマートフォンの利用はご遠慮ください。
・無許可でのカメラ、スマートフォン等による撮影は禁止です。

開架図書について

参考図書、一般図書、図鑑、雑誌のバックナンバー等の一部を学習コーナーに開架しています。ご自由にご覧ください。なお、ご利用後は元の場所にお戻しください。

閉架図書について

ご利用の際は、事前にお申込み(予約)が必要です。蔵書は展示準備や調査研究のため使用していることがあります。その場合にはご利用いただけないことがありますので、あらかじめご承知おきください。

図書の検索

図書目録のPDF版です。ダウンロードしてお使いください。
なお、館内にも図書目録をご用意しております。

閲覧申込

閉架図書の閲覧は事前予約制です。
以下の申込書をダウンロードし、必ずお電話(045-641-0841)にてお申し込みください。
※一度に申し込める冊数は、原則として5冊までです。

特別利用について

出版物やSNS等に図版を掲載する場合は別途「特別利用申込」手続が必要です。
その他、ご不明点がありましたら職員にお訊ねください。
詳しくは上記の資料の特別利用をご覧ください。

その他

複写サービスについて

個人の調査研究のために限り、著作権法第31条で認められている範囲内での複写申し込みを受け付けます。
ただし、破損の恐れなど取り扱いに注意を要する図書の場合は、コピーをお断りする場合があります。
複写を希望する方は「複写申請書」にて申請してください。
料金は次のとおりです。

料金
コピー(モノクロ) 30 円 / 1枚
コピー(カラー) 100 円 / 1枚