4/28(土)~6/3(日)
【春の企画展】  -小袖コレクションから

小袖は江戸時代の基本的な服装の形で、現代の「きもの」の原形とされるものです。
武家の女性が着ていた小袖は刺繍、絞りの技法を全面に施した絢爛豪華なものが多く、そのデザインは植物、風景、文学に関するものや、おめでたい吉祥模様を題材にしています。
一方、町方の女性が着ていた小袖も粋な工夫を凝らしたものがあり、当時の女性ファッションを垣間見ることができます。

当館で所蔵する小袖65点は昭和34年の開館当時から収集したもので、現在では新たに収集することができない貴重なものです。これらは絹染織工芸品の鑑賞を目的の一つとして設立したシルク博物館の中核をなすコレクションといえます。
この度の企画展は、平成5年に開催した「江戸小袖展」以来、25年ぶりの大規模展であり、また、400年前の小袖裂も併せて公開するのは初めてとなります。 本展開催を機会に、日本の服飾文化に触れ、江戸時代に生きた女性たちの美意識の結晶である〝江戸の粋とデザイン″を堪能していただければ幸いです。

[開催期間等]

平成30年4月28日(土)~6月3日(日)

前期:4月28日~5月13日        後期:5月15日~6月3日

休館日    : 月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌日休館)
開館時間: 9:30~17:00 (入館は16:30まで)

[展示資料]

◇小袖   65点(会期中に展示替えあり)
◇復元時代衣装 4点  ◇小袖裂 15点  ◇錦絵 11点

 

[主な展示資料]

◆全期展示(4/28~6/3)
(写真左)小袖裂 黒綸子地菊模様縫箔 江戸時代前期

約400年前の小袖裂。小花の刺繍と鹿の子絞り、糸で絞った染め分けの技法で菊の花びらを表現している。

(写真右)小袖裂 染分綸子地小菊唐草に雲取り模様縫箔 江戸時代前期

約400年前の小袖裂。小菊と唐草などをこまやかな刺繍で表し、地色を大胆に染め分けている。

 

 

◆前期展示(4/28~5/13)
(写真左)振袖 浅葱縮緬地桜滝に鼓(能・鼓の滝)模様染繍 江戸時代後期

能「鼓の滝」は満開の桜に名所“鼓の滝”のめでたさを主題にした演目で、その情景を一枚の絵のようにデザインし、とくに金糸で刺繍された鼓が見事なもの。

(写真右)打掛 茶朱子地淀川風景模様刺繍 江戸時代後期

淀川の大きな流れに舟や橋がかかり、川の向こう岸には家と鳥居、手前岸には米俵が積まれているなど、大胆な構図に遊び心がうかがえる。

◆後期展示(5/15~6/3)
(写真左)単衣 紫絽地裾暈し山水に鹿の風景模様染繍 江戸時代後期

鹿の毛並みがまるで生きているかのように艶があり、刺繍の技術の高さが非常に素晴らしい。

(写真右)振袖 赤綸子地松竹梅に折鶴模様絞繍 江戸時代後期

金色を主体として色数を抑えた配色が気品さを際立たせている。

 

[見どころ]

現在では再現できないような刺繍や絞り、友禅の技法で描かれた風景やモチーフは、まるで一枚の絵画を見ているようです。また、今回展示するなかで最も古いものは江戸時代前期(約400年前)の小袖裂(小袖の一部分)で、刺繍と絞り染めで植物や幾何学模様を表わしており、この機会でしか見ることができない資料です。江戸時代の女性の美意識と高度な職人の技を心ゆくまで鑑賞していただきたいと思います。

[関連行事]

◆講演会「江戸時代女性のファッショントレンド―移り変わる小袖の美」

講師:長崎 巌氏(共立女子大学教授)
日時: 5月12日(土) 14:00~16:00
定員:40名(当日13:00から整理券配布)
(聴講無料・入館料は別途)

◆学芸員によるギャラリートーク

日時:5月3日(木・祝)・6月2日(土)各日とも14:00~
(当日自由参加・無料・入館料は別途)

[後援]

神奈川県  / 横浜市文化観光局 / 神奈川新聞社 / tvk / NHK横浜放送局 / 横浜繊維振興会

[入館料]

一般            500円(400円)      65歳以上    300円(200円)
高・大学生  200円(150円)     小・中学生 100円(  50円)
※( )内は団体割引(20人以上)の料金

[ アクセス ]

みなとみらい線・日本大通り駅 下車3番出口 徒歩3分new map 2016